おそるおそる当時付きあっていた女性にヒロ君の事を伝えた僕。
反応は…



何一つ気にしていない普通のものでした。






障がいがあって何が悪いの？
障がい者が身内にいて何がいけないの？






後日聞きましたが、彼女のご両親も同じ反応だったそうです。
（嫁さんのご両親にはどうしても僕から言い出せなくて、タイミングを見て嫁さんから説明して貰いました）



どうやら僕は過去の体験から人を信じるまでに時間がかかるみたいなのです。
慎重で疑い深く…臆病。
未だに誰に対しても人一倍疑ってかかりますけどね^_^;



でも、彼女がこんな人で良かった。
心の底から安堵したと同時に、心の中では嬉しくて泣いていました。



それから数ヶ月後、僕は資格を取り介護老人施設に就職しました。
小学生の頃に福祉ボランティア活動をしていたので、介護の分野に興味があったんですよね。



そして縁があって今の職場…通所介護施設に転職、生活相談員兼務として働かせて頂くことになりました。
それと同時にその彼女と結婚をしたというわけです。



この時僕は22才。
結婚を機に僕は実家に向かい、ケンカ別れをしていた親父とも和解したのでした。



どうにも嫁さんと出会ってから随分と狂っていた歯車が元に戻った気がしますね(^^;;
この辺はちゃんと感謝しなくてはいけないなぁ…(照れくさくて大体口には出せない)



さて、世間の障がい者への偏見や差別も人によってはあまり気にしない場合もあるのだなぁ…
そう思い始めたのがこの頃でしたが、まだ当時は職場のスタッフ達にもヒロ君のことは話していませんでした。



ようやく大々的に話すことが出来るようになったのは、今から５年ほど前。
僕が30才になるかならないかの頃でした。




とある出来事がきっかけで、自分の考え方は今までと180度変わることになったのです。

　　
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